(能楽図絵『枕慈童』月岡耕漁画、明治31年、松木平吉版。月岡耕漁は、月岡芳年・尾形月耕の弟子。繊細な描写をもとにして能楽絵で評判をとった)
さて新年が始まりました。
今年はどんな年になるでしょうか。
ここ2年、コロナのせいで、オンラインばかりの若衆文化研究会となりましたが、そろそろフェイスツゥフェイスで行いたいですね。
(もちろん、オンラインも含めるハイブリッドで・・・)
そのためにはオミクロンになんとか収まっていただく必要があります。
(それほど広がらないような感じですが、どうでしょう・・・うーむ)
とりあえず、会を開くなら、3月中旬~後半を考えています。
内容はまだですが、どなたかをお呼びしてとなると、延期した場合、ご迷惑をおかけしますので、面白い方をお呼びしてお話を聞くなどというのは、もう少し後にして、最初は「とにかく集まる。とにかく話す」ということが良いかなと思っています。
それから、コロナが完全に収まればですが、ぜひ若衆研で海外にも行きたいですね。韓国でも中国でも、タイでもベトナムでも。
ここのところ、ちょっと心配になってきているのは、コロナ禍の影響で、どんどん日本が内向きになってきていることですね。
日本のよいところを再発見するのは良いのですが、外国との交流がどんどん断たれています。大学などが典型的ですが、留学生がほとんど日本に来られない、また、こちらからも行けなくなっています。
交流がなくなるとどうなるか、国内での妄想があらぬ方向へと向いて、抑えがきかなくなります。日本の中国や韓国への感情が、ちょっとそうした色合いを見せていますね。そうした悪感情の果てに、どんな世界が待っているのか。
昨年末、大河ドラマや歴史ドラマで取り上げていましたが、日本近代を築いた渋沢栄一、香取慎吾さんが熱演した山本五十六などが、戦前の日本に厳しい意見を述べていました。そこには共通して他国との交流を避ける日本の姿がありました。おそらく、NHKも現状の閉じこもった世相を意識して、こうした物語を放映したのでしょう。
実は、昨年の12月4日に、中国の人民大学外国語学院教授の李銘敬さんの授業で、西鶴の話をする機会がありました。
その時の様子が、大学のHPで公開されています(中国語です)。
李先生は、もう7,8年前になりましょうか。文科省の科学研究費(科研)による研究会で、中国に行った時に知り合った仲です。日本の中古中世説話、日中の仏教文学がご専門です。昨年11月にありました科研の研究発表会に中国の先生方や院生の方々が多く聞きに来てくださったことに、私がちょっと感動しまして、そのお礼にもと、李さんの授業で私が話をすることになったという次第です。
授業の具体的な内容は、長くなりますので、省きますが、驚きましたのは、中国の学生さん(学部生、大学院生)がみな日本に高い関心をお持ちだということです。ほんと、日本のことをよーく知ってます。
そもそも、私のこの講義、日本語でナチュラルに話をしました。それを多くの学生さんは理解されていましたから、さもありなん、なんですけどね。漫画やアニメの話はしませんでしたが、おそらく相当に詳しいはずです。
また、中国人民大学は中国でもトップ3に入ると言われている大学ですから、さもありなんパート2、なんですが(笑)。
この講義、コロナ前に行っていれば、日本への関心の高さに驚くことはなかったのですが、私の感覚が鈍っているんでしょう。知らず知らずに私も内向きになっていた証拠です。
ま、それはそれとして、外国との関係を良くするにはどうしたらよいか。交流することです。それしかありません。
中国ではいま国が先頭に立って漫画やアニメに力を入れているという話も聞きました。日本のニュースやSNSでは、その情報を何か苦々しい口調で伝えていましたが、そんな狭量なことではいけません。より良いものを作るために協力すればよいのです。
若衆研の方々と一緒に中国や韓国へ行き、先方の漫画家さんやアニメーターと交流する。この初夢を、何とか正夢にしたいと考えた次第です。本年もよろしくお願いします。
染谷智幸(若衆文化研究会)


